乾いたスポンジを絞るように

今日は一段と冷え込んだ、関東一円は一桁台の気温!風邪にインフルに、気をつけねば!


さて、まだ少し先の話だけれど、刻一刻と職場でのゼミ当番が近づいている。企業における研究者にとってのゼミは、大学院でのゼミと、似てるっちゃ似てるし、違うとこは違う。思いっきり基礎っぽい話をしてくれる人もいれば、新規テーマの提案をする人も。実験技術に焦点を当てた話まで、まさに十人十色だ。


バックグラウンドが職場内でもダントツに弱い状況のぼくは(なにせ相手はこの道ウン十年のベテラン揃いだ!)、勿論何を話すかに頭を悩ませることになる。そもそも人に話せるような手持ちのネタがないから、「マイペースでコツコツやってたインプット」を「ハイペースでガツガツやるインプット」にシフトするなどしている。どうせなら、冗談みたいな話をぶち上げて、思いっきりどついてもらおうと考えてる。新人はどつかれてナンボ、期待してないと言ってくれる職場の先輩、上司にはほんとに感謝だ。


そんなわけで最近シコシコやってるのは、職場で進行中のテーマのはじまりを、自分でトレースしてみること。学術論文は勿論、特許情報、市場調査報告などなどを寄せ集める。並べたり、表にしてみたり。これが、ムダなこととは現段階では考えてない。


マーケットがあって、作りたい/作るべき プロダクトの絵が浮かんでくる。浮かんできた絵は、パズルになってて、ピースをあらゆるところから集めてくる。一片一片は、大変素晴らしいピースなんだけれど、どうしても合わせられない部分が出てきたり、組み合わせられるけど模様が合わなかったり、やっとできた絵は、遠くから見ると絶望的な作品だったり。やっとこさできた頃にはもっと素晴らしい絵を他の誰かが完成させてたり。あとは絵柄自体に流行り廃りがあったり。・・・そもそもこのアナロジー自体がおかしかったり。


こんな作業を始めて、モノを産み出すためのテーマの立ち上げには、現在進行形の仕事を進めるときとは、異なる種の苦しみがあるに違いないと思うようになった。若手(30 台前半-後半まで?気持ちが若ければみんな若手か??)の先輩が立ち上げてやってるのを見ると、そのエネルギーに引っ張られる。失礼な言い方だけど、おっさんたちのエネルギーも、それは凄まじい。ロジックは勿論だけど、何をするにも、やっぱり情熱だと思わずにはおれない。


ゼミに向けての準備の話に戻る。なんでもそうだけど、なにかを形にするには、吸収することと、吐き出すことが必要だ。今ぼくがおかれている状況は、乾いたスポンジを持たされて「水を搾り出せ!」と言われているに等しい。これはしんどい!


でも、仕事楽しい?って聞かれたら、迷わず楽しいと答えます。それはきっと幸せなことなんだと思います。尤も、いろんなものをなくしたかもしれないけども:笑

勢いに任せても下手な日本語は健在だけど、後悔はしていない。今日もオツカレサマデシタ。明日は週末!終わったら三連休です。