キャリアについて考えよう 2 年目終盤編

そろそろ期末面談があり、上司様に評定を下されるのですが、その際にキャリアプラン面談がセットになっています。あくまで本人の希望ベースでヒアリングが行われるといった内容であり、うちの職場では中期的な目標・希望をまとめて資料を提出することが義務付けられています。


私は、入社当初、まず研究員としてプロジェクト推進に貢献できる(ようになる)こと、自主的にテーマを展開させられるようになること、ゼミをつかって新規課題を提案することを個人的な目標として設定していました。2 年間「研究員としての自分をいかに成長させるか」を最優先に考えていました。論文博士あるいは社会人博士課程を見据えた活動がある程度許容される、という職場の雰囲気(というか上司)も、上記目標達成に対する大きなインセンティブの一つでした。基本的には、この目標設定は間違っていなかったと思っています。では向こう10年(30半ばまで)は何を目標に据えればよいのか。そう考えたとき、研究所にいることが良い選択なのか、わからなくなってきました。


研究の職場では、職位が上がっても本質的には仕事内容は変わらないと思っています。ヒラ研究員と偉い研究員(研究責任者)の違いは、PJの維持管理・推進のために、書類と人間関係の調整に多くの時間を割かざるを得ないことと、数多の会議に召集されること(それに伴って発表資料作成や発表といった付随業務も積みあがる)など。それに伴い、偉い人の研究員感はどんどん削がれていきます。上司の姿を見ていると、身内で作ったシステムや制度がかくもややこしくて、がんじがらめにされるものなのかと愕然とします。優秀なはずの研究員がそこらじゅうで死にまくっている、そんな風景が広がってます。勿体無いと思うし、仮に研究所に残って「しまった」場合、自分の将来もそんな感じかもしれない、それでいいのかなーと思うのです。


一般に、優秀な人がいる大きな組織はすごい力を発揮すると考えています。その理由のひとつに、いろんなプロが集まっていれば、大抵のこまごました問題は社内のだれかに聞けば解決できちゃうということがあります。100+100 を 200 ではなく 1000 とか 10000 にする、そんな仕組みをつくることで組織は力を発現する。そういう組織のパワーを大きくできるような仕掛け作りに興味があります。「〜制度」とかいうものを作ってる部署が関与するのでしょうか。裁量とコンプライアンスがキーワードとなり、実際には創造的な仕事となりうるものかわかりませんが、そういったファンクションにも興味を持ちつつ、来年度も研究に全力投球でいこうとおもいます。


(それまで会社もってくれ:涙)