目標にしたい存在がいない
社会人生活2年目ももうじき終わる。就職当初にもっていた不安は「ついていけなかったらどうしよう」「使えなかったらどうしよう」みたいな不安が多かった。実際、そんなことを記録にも残している。
そして2年目。研究を仕事にしていくの無理かもガクブル、とは思わなくなってきた。明確な成果を出せているし、外の部署とのコラボも推進することも出来た。そうこうしているうちに、なんとなく、物足りないな、と感じることも多くなってきている。
会社には、優秀な人が本当に多い。が、情熱を滾らせて仕事に取り組む、そんな人に出会う機会は意外と少ないのかもしれない。中堅〜年配研究者にはこのタイプはまだいるが、若手研究者には少ないように感じている。
仕事に対する考え方はひとそれぞれで、どんな働き方も否定されるべきでない。(成果さえ出していれば)が、パッションを感じない研究者って、なんか不思議な感じ。
会社に入ったら、最初に「目標になる人を見つけることが大切だ」とよく言われる。それは、近い将来の「なりたい自分」を見つけて、そうなれるよう、越えられるよう努力すべきポイントを盗めってメッセージだと思う。ぼくが今職場にほしいなーって思ってるのは情熱であって、こんなふうに思うのは、まだぼくが会社に入って日の浅いワカモノだからかな?なんて考えてしまう。ぼくのいるチームは幸いにもガッツとパッションのある人が揃ってて、仕事しやすいんだけど。この人優秀だなーって思う人が多いのに、目標にしたいような人は、いないんですね、パッション的な意味で。
・・・そんな中、会社の先輩が、「キミの研究室の先輩と学会で出会ったよー」と教えてくれた。彼(研究室の先輩)は、4 つ年上の博士課程修了者。学部生時代に自分で立ち上げたテーマで3報筆頭著者の論文を出したキレ者だ。勿論・・・後輩には厳しく、ちょっとしたアラも逃さなかった。仕事の仕方は、とてもじゃないがまねできないと思ったけど、目標とする先輩のひとりであった。今は某同業他社で働いている。こわいくらいに優秀だった先輩は今どうしているのか、あの頃みたく狂ったように仕事してるんだろうか。お酒でも飲みに行って、いろいろ話して刺激を受けたいなーなんて、そんなことを思った。