行政刷新会議雑感:正しさとわかりやすさの按配については政治に倣うべきか

行政刷新会議HP

http://www.cao.go.jp/sasshin/index.html

twitter で話題になってた事業仕分け-科学技術関連-の結果についてちょっと調べてみました、眠れないので。(科学関連は13日金曜日に会議がありました)

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要旨:勉強不足なので会議の本質がわかんない。会議の各論(科学関連の予算削減)については、当事者としては世間に強くアピールする明確な材料が無いので、ホントに残念だけどしょうがない。。削減理由について、科学技術分野に限らず、政府は当該分野に説明責任を果たすか注目している。何を見殺すという判断か。マスコミやジャーナリスト、野党には見えざる膿を追及してもらい、ふわふわ政権の本性見たい。
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上記の HP で科学関連をはじめ、今回議論の俎上にあがったものについて、ごく簡単に要旨(というより結論だけ)がアップされてます。議事録も非常にシンプル。お金はないので、ないところから削りましょう、でも時間も会議の予算もないので、検討対象は予めある基準に則って選んでます、とのこと。


あらかじめ削るために取り上げられた事業が揃っているんだから、個々の案件に関して軒並み減額、あるいは廃止という結果は「予定通り」なのではないかと思いました。これは科学技術に限らず、情報技術、農水関連についても同様でした。


ここで政府にとって重要なのは一般市民の感覚で「べつに必要なくね?」で処理できそうなところ、怒らせても(彼らにとって)怖い後ろ盾がなさそうなところを潰して、ムダ排除という明確な成果を残すことだったのではないかなと思っています。アピールとして受けのよい方法だと思いますが、検討対象の絞込みとかが明確になってないので、明るみにでなかったところにまだ相当の膿があるんじゃないかなと邪推しています。そもそも、この行政最新会議の前提が相当あやしいんだけれど、そこを議論させないように各論に絞ってそれらしい会議をやっている、そんな印象を受けています。


勿論国とて振れる袖は決まっていて、日本国そもそも借金まみれです。小市民としてもムダはご免ですし、その辺を考えるのが政治の役割と思っています。今回の結果を導くにあたり、彼ら的な優先順位があるのでしょうから、このたび削減が決定した部門に対して、政府がどのような説明をするか、大変興味を持っています。世のマスコミ、ジャーナリスト、あるいは野党の皆様には、膿の部分を徹底的に調べて、是非すっぱ抜いてもらいたいなーと思いますし、「あぁ、日本は科学技術・教育どころか、怒らせたら怖いヒト以外は別にいいやって国なのね」という結論にならないことを祈っています。


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なるべく前向きに考えると・・・

今回のことをきっかけに、科学関連で仕分け対象になったものについて、科学に関わってないヒトにざっくり理解してもらうことはできないでしょうか。これは必要だ!っていうコンセンサスがうまれないと、これから先も「こまったら科学技術から削ろう」という流れはかわらない。こういうとき、細かい正しさはいらなくて、なくなったらこんなに困るんだよ!ってのをアピールする必要があるのかなと思っています。「水や電気がなくったら困るでしょ?」くらいのインパクトで。少なくとも科学をやってるヒトの大部分にとって重要な案件ならば、多少の飛躍もありなのではないでしょうか。政治なんて、当選までの活動は殆どトンデモ高い理想を語るだけですし、そういうヒトが会議してるんですし。削減対象となった各事業が、世間にアピールする方法を考えないと、逆に効率化の名のもとに世間にアピールするネタにされかねない。アピールするすべが無ければ、今回の結果に反論できない。(会議の前提を崩せるなら、それが一番いい)


アピール方法、残念ながら、ぼくには具体的なアイデアがないのが弱いところです:涙


最後に、HashTag #shiwake3 について、リンクを掲載しておきます。
(問題ありましたらお知らせください)

wiki http://mercury.dbcls.jp/w/
会議録音 http://d.hatena.ne.jp/riocampos/20091113/p1